白石蔵ノ介

朝焼けの裾を引っぱって

 4時に目覚ましをかけて、ごはんも食べずに急いで準備をして玄関を飛び出す。 すると、そこにはすでに、朝焼けを背に、制服姿で自転車のサドルに座っている蔵がいた。…