白石蔵ノ介

4月14日の帰り道

 ひとしきり部室で誕生日を祝ってもらい、十五歳の誕生日、ホンマにええ日やったなぁ、なんてしみじみしていたところに、財前が言う。 「ほな、俺らこの後片付けるんで…